日本にある世界遺産を知ろう
現在、日本国内では11件の文化遺産と3件の自然遺産の合計14件が登録されています。では、それぞれについて少し学んでみましょう。
・知床(2005年7月登録)
北海道の知床半島を中心とした面積約4万ヘクタールの知床国立公園です。知床とは、アイヌ語で「Sir-etok(シリエトク)・・・地の果て」を意味します。日本最後の秘境とも言われ、原始的な自然が残る動植物の宝庫でもあります。また、海岸線から3km沖までが登録地域となっており、日本では始めて海洋を含む自然遺産登録物件となりました。有名な観光スポットとして、「知床五湖」、「カムイワッカ湯の滝」などがあります。世界自然遺産区域に入ることは禁止されているため、知床観光船という海から自然遺産を眺めることができる船は人気を集めています。
・白神山地(1993年5月登録)
白神山地は、青森県と秋田県にかけて広がる、総面積約13万ヘクタールの山岳地帯です。世界最大級のブナの原生林は遙か昔、縄文時代から続く貴重な森です。また、約500種とも言われる植物相が良好な状態で残されており、特別天然記念物であるニホンカモシカや天然記念物であるイヌワシ、クマゲラ、また、絶滅も危惧されているクマタカやその他の脊椎動物、2000種類以上の無脊椎動物(昆虫など)など、豊かな生態系が現存しています。白神山地は中央部の核心地とその周辺の緩衝地帯に分かれ、これらの地域は世界遺産に登録された時より開発をせず、現行のまま保護されることになっています。核心地域に入山するには手続きが必要な上、初心者には危険な場所でもあります。行くのであれば、気軽にブナの森を巡る散策コースに行かれてみてはどうでしょう。
・日光の社寺(1999年2月登録)
日光東照宮は、栃木県日光市にある神社です。江戸幕府の初代将軍徳川家康公を御祭神として祀っており、1999年に「日光の社寺」の一部として世界遺産に登録されました。日光東照宮の中には、様々な動物たちの彫刻を見ることができます。「三匹の猿」や「眠り猫」は有名ですね。因みに、「三匹の猿」は「見ざる、言わざる、聞かざる」という叡智の三つの秘密を示し、「眠り猫」は「猫も寝るほどの平和」、や徳川家康公のお墓に行く手前にあることから、「ネズミ一匹通さない」という意味であるとも言われます。
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年12月登録)
白川郷とは岐阜県飛騨地方の庄川流域の呼称です。合掌造りの集落で知られ、五箇山と共に独特の景観をなす集落が評価されたことから、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。観光地としてもすっかり確立され、景観を損ねない合掌造りの飲食店なども建ち並んでいます。また、重要文化財として指定されている建物を今も住居として使用しているという例はなかなか無いのではないでしょうか。
・古都京都の文化財(1994年12月登録)
京都の京都市、宇治市、滋賀の大津市に存在する寺院等の総称です。文化財として「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」、「下鴨神社(賀茂御祖神社)」、「東寺(教王護国寺)」、「清水寺」、「延暦寺」、「醍醐寺」、「仁和寺」、「平等院」、「宇治上神社」、「高山寺」、「苔寺(西芳寺)」、「天龍寺」、「金閣寺(鹿苑寺)」、「銀閣寺(慈照寺)」、「龍安寺」、「西本願寺」、「二条城」の17件が登録されています。
・古都奈良の文化財(1998年12月登録)
日本国家の基礎を整えた奈良時代の文化を伝える貴重な文化遺産としてのその特質が評価されて世界遺産に登録されました。「東大寺」、「興福寺」、「春日大社」、「元興寺」、「薬師寺」、「唐招提寺」、「平城京跡」、「春日山原始林」、これらは個別に評価されたのではなく、この八つの資産全体で一つの文化遺産として登録されています。
・法隆寺(1993年12月登録)
奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の総本山です。別名を斑鳩寺と言い、1993年、法起寺と共に「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産へ登録されました。金堂、五重塔などがある西院と夢殿などがある東院に分かれていて、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群となっています。
・紀伊山地の霊場と参詣道(2004年7月登録)
紀伊山地にある熊野、高野山、吉野、大峰という3カ所の霊場とそれに至る参詣道が対象です。世界遺産としては珍しい道の遺産です。紀伊山地は古来より、神々が鎮まる特別な地域として崇められてきました。これらの3カ所の霊場とそれを繋ぐ「道」は紀伊山地の自然によって作られた貴重な遺産でもあると言えます。
・姫路城(1993年12月登録)
姫路城は、現在の姫路市街の北側にある姫山および鷺山に築かれた城です。空に向かってそびえ立つ天守群と真っ白な漆喰の城壁は、その美しさから羽を広げて舞う白鷺にも例えられ「白鷺城」とも言われます。現在では、大天守、小天守、渡櫓等8棟が国宝として、74棟の各種建造物が重要文化財としての指定を受けています。
・石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年7月登録)
島根県太田市にある石見銀山は、日本初の商業遺産として登録されました。戦国時代の後期から江戸時代の前期にかけて栄えたとされる日本最大の銀山です。遺跡の範囲は「銀鉱山跡と鉱山町」、「街道」、「港と港町」の3つに大きく分けられます。銀山地区には、当時の人々が住んでいたかつての町の跡や寺院など、信仰の痕跡も残っています。
・原爆ドーム(1996年12月登録)
昭和20年8月6日午前8時15分。プラウド中野本町 - みんなが知りたかったプラウド中野本町について、わかりやすくまとめてみました。人類が最初に原爆の犠牲となった街、広島です。元は広島県物産陳列館として作られた建物は一瞬にして浴びた爆風と熱風のため大破し、天井から火を噴いて全焼しました。当時館内にいた人は全員即死したと言われています。ドームの鉄骨部分が剥き出しの残骸と化し、その形状からいつしか市民の間で「原爆ドーム」と言われるようになりました。二度と同じような悲劇が起こらないよう、戒めや願いを込めて世界遺産に登録されました。「負の世界遺産」とも呼ばれます。
・厳島神社(1996年12月登録)
瀬戸内海に浮かぶ宮島は、宮城の松島、京都の天橋立と共に日本三景の一つに数えられます。厳島神社は、1400年の歴史を持ち、日本全国500社ある厳島神社の総本社となっています。原始宗教のなごりで島全体が神の島として崇められていたため、陸地ではなく海中に社が建てられました。1996年にユネスコの世界遺産委員会により正式に世界文化遺産としての登録を受けました。
・屋久島(1993年12月登録)
白神山地と並び1993年に日本初の世界自然遺産に登録されました。樹齢7200年の縄文杉を始め、太古の原生林に覆われていることでも有名です。島の中央には屋久島の最高峰でもあり日本百名山にも選ばれている宮之浦岳があります。有名な観光ポイントとしては「縄文杉」、「ウィルソン株」、「紀元杉」、「千尋の滝」、「大川の滝」などがあります。
・琉球王国のグスク及び関連遺産群(2000年12月登録)
「首里城跡」、「園比屋武御嶽石門」、「玉陵」、「識名園」、「今帰仁城跡」、「勝連城跡」、「座喜味城跡」、「中城城跡」、「斎場御嶽」など九つの史跡群が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録されました。
これらは、それぞれに文化や歴史を持ち、またその美しさでも有名です。世界遺産の意味を知るためにも一度見に行ってみてはいかがでしょう。
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